blog歯周病って治るの?

2024.03.01

こんにちは、門前仲町の橋本歯科医院です🦷

歯医者で「歯周病ですね」や「歯周病になりかけですね」などと診断された時に

歯周病って治るのかな?と心配になる方も少なくないのではないでしょうか。

歯周病は基本的には治りません。

ただ、この場合の ″治らない

元々の歯周病にかかる前の状態に完全に戻すのは難しいということです。

しかし、今起きている炎症を抑えたり、これ以上進行しないようにし、

健康な状態に戻すことは可能です。

そのためには歯科医院での歯周基本治療とセルフケアを行う必要があります。

まずは歯周ポケットの検査、歯の動揺度の確認、歯石・プラークの付着量の確認をし

歯周病の進行具合をチェックします☝️

 

歯周病の進行にも虫歯と同様段階があり、

・初期 [歯を磨くと出血がある、少量の歯石がある]

・中等度[歯ぐきがむずがゆい、歯ぐきがぶよぶよに腫れ出血する]

・重度[歯ぐきの出血、腫れに加えて歯がグラグラする]

 

 

歯科医院で行う治療としては

・歯垢、歯石の除去  

                のニ方向からアプローチします。

・噛み合わせの調整  

 

歯周病の原因となる歯石・歯垢の除去はもちろん、

過度に噛み合わせていたり、歯ぎしり・食いしばりで強く力がかかっていたりする場合は

歯周病の進行速度を早めてしまうため、場合によっては噛み合わせの調整をします。

上記が一般的な歯科医院での治療方法です。

「何回も通院が必要そうだし、面倒くさそう💦」と思っている方も多いかと思います。

回数を重ねるのには理由があります!

一度進行してしまった歯周病は、歯の表面だけでなく、

歯周ポケットの中まで汚れ(細菌)が溜まっています。

ある程度進行している歯周病であれば、

全体の歯周ポケットの中の汚れを除去する必要があり、麻酔が必要になる場合があります。

一度に全ての歯を麻酔して治療を行うことは

身体的負担や治療時間や長い治療時間の確保を考えると難しいため、

数回に分けて治療するため何度か通院する必要があります。

 

そして歯周病を治療していく上で最も大切になるのがご自宅でのセルフケアです。

歯科医院でいくらきれいに汚れを除去しても、ご自宅でのセルフケアを怠ると

歯科医院に通院している時間とお金が無駄になってしまいます。

歯周病治療を効率的に進めていくために、“プラークコントロール*1が鍵となります。

*1:プラークコントロールとは、歯周病の原因となる細菌の数を可能な限り減らすということ

歯磨きに自信がある人でも、約8割の人に磨き残しがあると言われています。

歯科医師ですら、自分の歯磨きだけで100%汚れを落としきることは難しいです。

そのため、皆さんも歯科衛生士による定期的な清掃状態のチェックや

磨き方のレクチャーを受け、実践するなど努力が必要です。

また、定期的にプラークの染め出し液を使用して、視覚的にチェックを行うこともおすすめです!

 

歯周病治療成功の鍵となる正しいプラークコントロール方法を身につけ、

いつまでも自分の歯で生涯美味しく食事ができるようにケアをしていきましょう☺︎